ゲームズワークショップは、特別限定版『Siege of Terra: End of Ruin』の予約開始時に転売業者が混乱を引き起こしたため、公式サイト「Warhammer.com」を一時的に閉鎖しました。
『Siege of Terra: End of Ruin』は、ホルス・ヘレシーとテラ包囲戦後の短編アンソロジーで、ウォーハンマー40Kのロアファン待望の作品です。特殊加工レザーカバーに金箔装飾、ギルティング(金縁)が施されたページ、壊れた帝国の鷲を象ったメタルエンブレムなど、豪華な仕様が特徴です。

ゲームズワークショップは6月10日午前10時(英国時間)より「在庫限り」での販売を開始すると発表。公平な購入機会を確保するため、予約待機システムを導入するとしていました。
しかしシステムが機能せず、ファンは予約できない状態に。SNSやDiscord、Redditに不満が殺到する中、同社は突然サイトを閉鎖しました。
そして、始まった
byu/Jello429 inWarhammer40k
ゲームズワークショップはその後「転売業者がボットで対策を回避したため、技術部門がリアルタイムで検知してサイトを閉鎖した」と説明。現在はメール通知登録ページが表示されており、「真のファンに届けるため不正注文を全てキャンセルする」と発表しました。

これに対し、一部のファンからは「転売業者に対する小さな勝利」と評価する声も上がっています。一方でボット対策の有効性に懐疑的な意見もあり、抽選制の導入やホルス・ヘレシー関連のクイズによる真正性確認を求める提案も見られます。

同社の限定版書籍は常に転売業者の標的となっており、高値での転売が問題化しています。今後の再販売方法に注目が集まっています。
なお、本社を英国ノッティンガムに置くゲームズワークショップは業績好調で、最近では従業員に約2,700万ドル(約27億円)のボーナスを分配しました。
主力事業である『ウォーハンマー40,000』などのテーブルトップ戦争ゲーム用ミニチュア販売に加え、同社は近年IP事業にも注力しています。『Warhammer 40,000: Space Marine 2』などのゲームタイトルやAmazonの『Warhammer 40,000 Secret Level』エピソードなどが好調で、ヘンリー・カヴィル主演のウォーハンマー40K映画宇宙プロジェクトも進行中です。『Space Marine 3』も開発が進められています。
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